湘南ローンテニスクラブは昭和47年(1972年)4月に、ローンコート(天然芝)1面・クレーコート(荒木田土)10面・ハードコート(ゴム製ラバー)2面の計13面のテニスコートと露天プール・大浴場・レストランを有する高級会員制クラブとして誕生しました。その開設当時の世の中は「民間商業施設」としてのクラブは全国的にも唯一草分け的存在であり、スクールにおいても、大勢の生徒を一同に指導する「レッスン形態」は、他ではほとんど皆無の状況でした。又、この時代における「すり鉢型のメインコート(3面)」は、当時の日本テニス界のシンボルであった「田園コロシアム」を想わせるテニス愛好家の憧れの存在でした。
それから40年(今年4月で40周年を迎えます)。この間、4回の国際大会の開催(①’80美津濃オープン(ジャパンサーキット)②’80フレンドリーカップ(フェデレーションカップの前身)③’81大沢ヘッドカップ(ジャパンサーキット)④’82大沢ヘッドカップ)をはじめ、当時世界No1であった「ジョンニューカム」選手が率いるオーストラリア・デビスカップチームのエキシビションマッチの開催。又、世界を代表するテニスコーチ「ハリーホップマン」氏のクリニック開催等、記念すべき催しや、日本のデ杯選手や全日本選手が数多く参加する大会として盛り上がりを見せてきた「オープンミックストーナメント」(現在のBMWミックストーナメント)等により、この地域のオピニオンリーダー的存在として日本のテニス界に貢献してまいりました。
現在は、クレーコート2面がスイミングスクールとなり、地域の皆様の健康増進に役立てられています。又、ローンコートとハードコートは砂入り人工芝となり、夜間はサッカースクール開設により、子供達に健康と夢を与えております。
尚、当クラブの一番の特徴は、クラブ会員の中から「運営委員」が選抜され、会員自身によりクラブ運営が行われているところです。このため〔餅つき大会・お花見会(夜桜)・ビールパーティ・文化祭・ゴルフコンペ・クリスマスパーティ・その他沢山のクラブ内テニス大会〕等の行事が、年間を通し数多く開催され、会員相互の親睦を深めています。中でも、「神戸ローンテニスクラブ対抗戦」は、オープン当初から続けられ(阪神淡路大震災時を除き)毎年交互に出向き交流を深めています。
又、レッスンにおいては、デ杯選手や全日本選手をはじめ、現在もテニス界で活躍されている多くの選手及び指導者の輩出に携わってまいりました。
このように当クラブはこの40年の伝統に裏打ちされた『本物のクラブのあり方』を今に残す数少ないクラブのひとつであると自負しております。そして、その『礎』となっといるものは、今も変わらない“大自然に育まれた環境”であると考えています。「富士山」と「丹沢連峰」が一望できるこのロケーションは何物にも替えられない『財産』です。これからも、この魂である「土」と「緑」と「太陽」を大切なモノとし、次世代へ育みながら新しいテニスクラブの創造に努めてまいります。尚、〔湘南インドアテニスクラブ〕とは同社(ショコー産業株式会社)の姉妹会場です。